キエーロの体温日記 第2回(夏編):猛暑を乗り切る、熱い分解の記録(7月〜9月)

お役立ち情報

キエーロの体温日記(春編)の続編となります(夏編)です。

今年の夏も暑かったですね。それよりも雨の多さにはびっくりです。8月、9月の東京都青梅市はどんよりとした日や雨が降っている日が多かった気がします。

このような気候の中、キエーロの微生物たちはバテてしまわないのだろうかと心配になりますがその様子をのぞいてみることにしましょう。

夏のキエーロはどうなっている?

まずはおさらいです。このようにキエーロ内外に6個の温度センサーを付けて微生物たちの状態を観察しています。

夏の間、キエーロの外から見た限り、特に春と変わりはありませんが、温度の測定結果からはいろいろなことが分かってきました。

詳しく観察結果を見てみましょう。

2026年 7月〜9月の観測データ

さっそく、3ヶ月の記録を振り返ってみましょう。

キエーロ内部は60℃以上になっているのですね。暑いはずです。でも土の中の温度は35℃ぐらい。

月キエーロ内
最高温度
生ゴミ有り土中
最高温度
生ゴミ無し土中
最高温度
7月61.2 ℃46.5 ℃35.1 ℃
8月61.4 ℃42.8 ℃35.6 ℃
9月54.7 ℃40.3 ℃29.7 ℃

※生ゴミ無し土中:深さ20cmの部分を計

前回のデータも併せて、4月から9月までの温度推移を見てみましょう。

ここが驚き!夏の3大発見

データを紐解いて見えてきた、夏ならではのポイントを3つに絞って紹介します。

  • 発見①:キエーロの中は「61℃」のサウナ状態!?
    • キエーロ内温度の最高値を見ると、7月(61.2℃)、8月(61.4℃)、9月(54.7℃)と、なんと60℃超えを記録。おもわず二度見してしまいました。
      キエーロの特徴でもある透明の天板が日差しのパワーを有効に活用し、熱気がダイレクトにこもる空間であることが分かります。
  • 発見②:ゴミの中は、常に「40℃超え」
    • 生ゴミ内部の平均温度を見ると、40.3〜46.5℃と40℃以上をキープ。
      外気が高くても低くても、生ゴミを分解する微生物たちにとっては「一番活発に動ける快適な温室」のような状態が保たれているようです。
      これは、水分を含んだ土や生ゴミの中で、微生物たちが熱くなりすぎず、かつ最も活発に動ける「最適な温度」を保ちながら、猛烈な勢いで生ゴミを分解(お仕事)してくれていた証拠と言えそうです。
  • 発見③:土の中(20cm)は意外と落ち着いている?
    • 土表面や箱内が60℃以上になる一方で、土の中(深さ20cm)は平均34℃ぐらい。
      土の中は、夏の猛暑から微生物たちを守る「天然のクールスポット」の役割を果たしているのかも?

考察:夏のキエーロから学ぶこと

夏場は「生ゴミが傷みやすい」「虫や臭いが心配」といったマイナスなイメージを持ちがちですが、今回のデータを通して見えてきたのは、「夏こそ微生物たちが一番パワフルに活躍している黄金シーズンである」ということでした。


私たちが「暑い、暑い」とバテている間にも、キエーロの中では微生物たちがこの高い温度をエネルギーに変えて、驚くほどのスピードで生ゴミを土へと還してくれていたのです。
そう分かると、夏のキエーロ管理も、なんだかとても頼もしく楽しく思えてきますね。

次の季節(秋)へ向けて

10月に入り、少しずつ秋の気配(平均気温の低下)を感じる中、データの数値も少しずつ変化し始めています。引き続きキエーロの体温を観察していきたいと思います。

過ごしやすい秋を迎えて、微生物たちの様子はどう変わっていくのか?
次回(秋編)に続きます。

タイトルとURLをコピーしました